株で企業を応援するとは?株は初心者です。

株は短期に投資して利益を狙うのが当たり前と思っている人が増えました。

しかし現実には、そのような投資では企業の十分な成長に結びついていません。

理由をお話ししましょう。

■企業は株主のものという時代の到来。

日本の株式市場は、長い間、個人投資家が自由に株の売買ができない時代があり、仮に株を買っても、長期保有が当たり前な時代がつづいていました。

ところが、「企業は株主のものであって従業員のものではない、だから配当金をもっと株主に出せ」、「株価が不当に安いのは経営者に責任がある」などという、モノ言う株主の出現があってから、株式市場のあり方が少しずつ変質してきたように思えます。

株主価値、株価至上主義などと言われた時期もありました。

つまり企業は社長や従業員が社会に貢献するために一生懸命になるのではなく、株主に利益を配分するために努力させられる時代へと変わっていったのです。

■企業の安定感を失わせてしまう投資。

株の長期保有が当たり前だった時代は、個人が好きな企業に株で投資をして、その資金で企業は設備投資などを行い、事業を大きく育てていくという構図でした。

つまり個人投資家は「株で企業を応援する」ことができたのです。

現在ではディーリングといって、株の売買で利益を得る短期的な投資がメインになってしまいました。

そうなると企業にはどう響くかというと、自社の株式を現金化して、長期的な視点から設備投資や海外拠点の拡充などができなくなります。

株価が短いサイクルで細かく乱高下し安定感がないからです。

短期で利益を出し株主に還元することも強制されます。

実際にそのようなことで頭を悩ませている企業の責任者はかなりの数に上ります。

■企業応援団にはなりにくい短期投資。

短期狙いのディーリングは悪いことではありませんが、企業を応援するといった意味合いからは遠く離れた投資スタイルです。

少なくても株の初心者は、利益狙いの短期投資ではなく、企業を応援する長期的投資に目的を切り替えて欲しいものです。

株の初心者が短期的な値動きに目を奪われるような日常を送っていると、結果にだけ目がいってしまって、肝心な企業の取り組みや戦略、成長性といったものはどうでも良くなってしまいます。

利益だけをむさぼる食い逃げのような投資スタイルと言っても過言ではありません。

■「株はまだ初心者だ」と自覚している間は、短期投資だけでは何も学習できません。

少なくても2つのスタイルを同時にもちましょう。

2つの投資スタイルとは、短期の「利益目的型投資」と長期の「企業応援型投資」です。

一部上場銘柄の安定株を購入して長期保有し、その傍らで短期勝負の株式を少額でいくつか買って売買すれば、投資資金がゼロになって破産などという憂き目にもあわずにすみます。

双方の株の動向を勉強して株の世界を楽しんでください。

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